レッスンで大事にしていること 高橋一輝編
みなさまこんにちは!高橋一輝と申します!記念すべき第一回のブログなので若干緊張しております!今日は自己紹介を交えつつ、私が指導するレッスンがどういった方向性なのかをお話ししたいと思います!
1.基礎を重視
基礎を重視というのは当たり前に聞こえるのですが、私が重視する基礎は『重心移動』です。体重移動と言い換えても良いのですが、『バランスが取れているか』ということです。
バレエは立って踊るものですから、バランスが取れていないと倒れてしまいます。実際には反射神経が働きますから転ぶことは稀で、動きにくかったり、やたら疲れたり、体が痛くなったりといったことがおきてきます。
よく言われる『上半身の力を抜いて!』という注意があるのですが、力を抜こうとしてもなかなかうまく抜けないのですが、これはバランスを崩した時に反射的にバランスを保とうとする動きが起こっていることによります。手押し相撲で押された時、腕を回したり、グッと踏ん張って倒れないように体が動くと思うのですが、あの作用がバレエの動きの中に入ってしまっているわけです。
手押し相撲ほど大きくバランスを崩すことはないのですが、微妙にズレているので、微妙に力が入りっぱなしになっってしまいます。ここに対して『力を抜こう!』と脳が命令しても、体は受け付けてくれません。倒れないようにする反射神経が優位に働いてしまうので。
ですので、まずは正しい重心移動のために、ご自身の本来あるべき姿勢、バレエの標準的な姿勢を習得してもらうことに重きを置いています。つまりその姿勢が移動したり、曲げたり、跳んだり、回ったりということなので、標準的な姿勢がズレていると、色々なテクニックが設計図通りに動作してくれないということです。
姿勢の指導にはかなり気を遣っています。人それぞれ骨格が違いますし、筋肉のタイプも人によってかなり違いがあります。目指す姿勢は最終的には一緒なのですが、『この人はここを注意するとそれに近づく』『一旦この癖をとって、慣れてから次の注意を入れようかな』など、ものすごく考えて注意しています。
2.テクニックが気づかせてくれるものは多い
ああ、基礎基礎基礎の先生かー。と思われる方も多いのですが、テクニックも多めにレッスンに組み込んでいます。基礎だけ練習していても、その基礎が合ってるかご自身で判断することが難しいからです。
ある程度基礎がしっかりしていると、バレエテクニックはスッと整ったままできるようになっています。テクニックをやってみて、力ずくでしかできないとなると、「あ、自分はこの姿勢では踊れないんだな」と気づくことができます。「じゃあ明日が姿勢のここを見直してレッスンしてみよう」とご自身の中で試行錯誤ができるんですね。
そのためにテクニックの練習もガンガンやります!
3.あとは感性で!
ここまで、かなーり理屈っぽい感じでしたが理屈だけで満足するつもりはございません!基礎や理屈はあくまで手段ですので、ある程度準備が整ったら、「自分はこう踊りたい」「こういう感覚を味わいたい!」と言った感性を目一杯使って欲しいです。私自身かなり感覚派です(笑)
自由に踊るための手段として基礎があると考えています。基礎を精密に見せるのか、もっと自然に踊るのかは、踊る作品によりけりです。
長くなりましたが、こんな考えでバレエを指導させて頂いております!
今後もいろいろ発信していきますので、時々ご覧になってくださいね!
高橋一輝